油を食べないとゼニカルは下剤のような働きをする

スイスのロシュ社の「ゼニカル」は、ダイエット用の医薬品として海外では広く用いられています。日本国内では製造承認されていないため、個人輸入などが主な入手手段となります。ゼニカルは、消化酵素のリパーゼに働きかけることで、食事で摂取した脂肪分のうち、30%程度を吸収せずに排出することができるとされています。
ゼニカルの服用に向いているのは、普段の食事で脂っこいものを多く摂取する方です。例えば、外食で焼き肉やラーメンのような油分を多く含むメニューをよく食べるという場合におすすめです。油を効率的に排出することができますので、油分を食べない食事を送っているのと同等の効果を得ることができます。長期間服用する場合には、薬の作用で不足しがちになる脂溶性のビタミンを継続して補うことが大切です。
その一方で、ゼニカルを服用してもあまり効果の上がらないケースとしては、ダイエットのために普段の食事を食べない生活をしている方や、油分よりも炭水化物の摂取量の比率が高い方があげられます。ゼニカルは、油分を体の外に排出する働きがありますが、炭水化物などの栄養分の吸収は妨げませんので、あまりダイエットの効果が期待できなくなります。また、体質によっては、ゼニカルを服用すると、下剤のような働きをして、トイレに行く回数が増えることがあります。飲んでみて、下剤のように感じられる場合には、仕事や外出の予定がある場合には使用しない方が安心できます。また、下剤のような状態が続くときには、ダイエットの方針を転換する必要があるかもしれません。脂っこい食事を食べないダイエット法や、運動量を増やすなど、別な方法を探してみることをおすすめします。